マルキ・ド・テルム キュヴェ1762 2019 750ml
MARQUIS DE TERME CUVEE1762 2019
(以下インポーター「ジャパンインポートシステム(JIS)]資料転載)
メドック格付け第四級シャトー「マルキ・ド・テルム」。カントナックの台地に畑を置き、立地的に最高の条件を備えているシャトーですが、1970年代には一時的にスランプに陥っていたこともありました。しかし意を決してセラーの近代化、新樽熟成の採用、セカンドワインの導入、さらにカベルネ・ソーヴィニヨンの比率をアップさせるなど精力的な改革を行った結果、顕著なクオリティアップに成功、評価も着実に上昇したのです。
2018年が初リリースとなるこちらの「マルキ・ド・テルム・キュヴェ・1762」はセカンドワインという位置付けではなく、「シャトーの創業年」と「1762年以来、ほとんど変わることのない歴史的なテロワール」に敬意を表して造られたというキュヴェです。同地のブドウ畑全体の最も純粋な表現として構想され、シャトーとマルゴーのアイデンティティを守りつつ、より親しみやすく、すぐに楽しめる味わいに仕上げられています。またブレンドにはすべての区画のブドウを使用し、それぞれのブドウのポテンシャルと個性を最大限に引き出しています。
(ティスティング・コメント)
色合いは健全で艶やかな深紅から濃いガーネット。エッジにはわずかにピンクがかったニュアンスも感じられる。
抜栓直後からカシス、ブラックベリーといった黒系果実の香りが豊かに立ち上り、カカオやミルクチョコレートのような甘やかな厚み、リコリスなどのスパイス、インクや鉛筆の芯を思わせるミネラル的なニュアンスが複雑に絡み合う。時間の経過とともに森の下草や腐葉土のような熟成由来の香りも顔を覗かせ、スミレやミントを思わせる華やかなアロマも現れてくる。
口に含むと黒系果実の密度の高い果実味が印象的で、チョコレートやスパイスのニュアンスも味わいを彩る。タンニンは荒々しさがなく穏やかでありながらしっかりと骨格を支えており、ほど良い酸がボリューム感のある果実味を引き締め、ワインに品格を与えている。口当たりは驚くほど滑らかで、フィニッシュにはスミレやハーブのような要素も現れ、余韻も比較的長く続く。
2019年というグレートヴィンテージながら現時点でも十分に楽しめる飲み頃に差し掛かっており、今後のさらなる変化にも大いに期待が持てる一本である。